圏論の言葉でしゃべりたい

集中講義行き損ねた。
かといって、勉強が進んだ訳ではないという。

昨日次のアイデアを思いついた。

命題
\{f_{\alpha}:X_{\alpha}\to Y\}{\b Sets}写像の族とする。
Yの部分集合B\subset Yについて、\textstyle B\subset \bigcup_{\alpha} f_{\alpha}(X_{\alpha})であるための必要十分条件は、包含写像i:B\to Yと任意の写像g,h:Y\to Zに対し、次が成立すること。
g\circ f_{\alpha} = h\circ f_{\alpha}\,(\forall\alpha)\,\Rightarrow\,g\circ i = h\circ i

(証明:必要性)
\textstyle B\subset\bigcup_{\alpha} f_{\alpha}(X_{\alpha})を仮定し、g,h:Y\to Zg\circ f_{\alpha}=h\circ f_{\alpha}\,(\forall\alpha)であるような写像とする。
任意にb\in Bをとると、仮定よりある\alphab\in f_{\alpha}(X_{\alpha})なのだから、あるx_{\alpha}\in X_{\alpha}によって、i(b)=b=f_{\alpha}(x_{\alpha})と書け、
g(i(b))=g(f_{\alpha}(x_{\alpha}))=h(f_{\alpha}(x_{\alpha}))=h(i(b))
よって、g\circ i=h\circ i
(証明:十分性)
写像g,h:Y\to\{0,1\}を次で定める。
g(y)=\begin{cases}1\,(y\in\bigcup_{\alpha}f_{\alpha}(X_{\alpha}))\\ 0\,(y\notin f(X))\end{cases}\qquad,\qquad\qquad h\equiv 1
すると、g\circ f_{\alpha}=h\circ f_{\alpha}\equiv 1\,(\forall\alpha)なので、仮定からg\circ i=h\circ i\equiv 1
これは、\textstyle B\subset\bigcup_{\alpha} f_{\alpha}(X_{\alpha})を意味する。
(証明終)

学食でこの命題について考えている時に偶然他学科の友人が通りがかり、何をしているのかと問われたので、「圏論の言葉でしゃべろうとしてる」と答えたら、冷やかな目でみられた。
でも冷静に考えると、別に他学科じゃなくとも、上は一体何がうれしいのか、誰が得をするのか全くわからないなぁ。